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	<title>NOVEL</title>
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	<description>創作長編小説中心。</description>
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		<title>第一章：一話</title>

		<description>━━雀のさえずりが、聞こえる。ちゅんちゅ…</description>
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			<![CDATA[ ━━雀のさえずりが、聞こえる。ちゅんちゅん、ちゅんちゅんとどこからか。
うっすらと目を開けると、僅かに外からの光で明るくなりつつある寝室の天井が目に入った。しかしまだ薄暗い。
今日は晴れだろうか、どうなのだろう。布団から身体を起こし、ちらりと障子を見る。・・・外の明るさからみて、せいぜい五時あたりか。

琴音は廊下に出た。春といえどやはり朝晩は肌寒いらしく、廊下に出てみてすぐ一気に目が覚めた。
早朝の空を見上げると、やはり琴音の予想通り晴れていた。まだ薄暗さが残っているが、東の方角から登り始める朝日が放つ日光がゆっくり、ゆっくりと
夜の空を朝の空へと目覚めさせてゆく。まさに今、朝焼けが始まろうとしていた。

「まあ、今日は一段と綺麗・・・」

良い時間に起きることができたみたい。　そう、琴音は朝焼けが始まろうとする直前の空が大好きだったのだ。
ああそうだいけない、見とれてばかりじゃ。さて、

「━━さて、そろそろ朝餉の支度をしましょうか。」

満足そうな顔をしながらう～ん、と大きな伸びをしたあと、両肩をさすりながら着替えに自室に戻っていった。






***
日光が部屋に差し込み、部屋中が僅かなぬくもりに包まれる。
春特有の、あのなんともいえないような暖かな日差し。ぬくもり。春の日差しが差し込む部屋の中、
一人朝の髪の手入れを入念にしている少女が机の置いた鏡の前に座っていた。

「よいしょ、う～ん・・・・ん～・・よぉし、でーきたっ！！」
立ち上がり際にぽん、と膝を両手で叩き、つつじはその若紫色の髪をなびかせながら居間へと続く廊下に飛び出した。
たったった、と駆け足で廊下を通り抜けてゆく。その足音は居間の隣の台所で朝餉の支度を琴音の耳にも届いたようだった。

「あら・・・、今日は頑張って起きたみたいね、あの子」
口元に微かな笑みを浮かべながら支度を進める。と、それから十秒もしないうちに琴音のすぐ横の廊下側の戸がｽﾊﾟｧﾝ、と勢いよく開けられた。
「おっはようございまーす！！ことねぇちゃんっ！」
そこにはにっこり元気よく笑っているつつじの姿があった。
「おはよう、つつじちゃん」
琴音もそれに笑顔で挨拶を返した。





***

「「ご馳走様でした！」」

ぱん、と二人一緒に合掌する。
大好きな琴音お手製の卵焼きが今朝は普段より増量されていたので、つつじはたいそうご機嫌だった。
「あ～美味しかったぁ！」
にこにこしながらせっせと食器の片付けを始めるつつじの様子を嬉しそうに眺めながら、琴音は湯呑に急須で茶を淹れる。

「ふふふ、喜んでもらえたようでよかった。」
「今日卵焼きいつもより多かったよね！すっごい美味しかったよ～！！」
「そうよ、奮発していつもより多めに作らせてもらいました！今日はつつじちゃん考査日だから頑張って欲しくてね」
考査日、という言葉を琴音が発したあたりからつつじはうぐぅ、と痛いところを突かれたような表情を浮かべた。
つつじにとってそれはどうやら触れて欲しくない話だったらしい。顔に書いてある。
「うぐ・・・こ、ことねぇちゃんなんでそれを・・・・」
「え？宵くんからちらっと聞いたの。”つつじがもうそろそろ考査のようだから応援してるとあいつに伝えてやってくれ”～って・・」
それを聞いてうああああ・・・と項垂れるつつじ。宵兄ちゃん言わなくてよかったのに・・・！！と、心の声が今にも聞こえてきそうだった。
「う～・・・考査・・・算術不安なんだぁ・・・・」
「大丈夫よ、つつじちゃん！当たって砕けろって言うじゃない。頑張って！」
ぽん、とつつじの肩に手を置き、グッと左手の親指を立てながら励ましているのか微妙な言葉をかける琴音につつじは
少し悩みながら微妙な笑顔で「あ・・・ありがとう！ことねぇちゃん！！」とだけ出来る限り明るく返した。

やはり考査に対する不安を拭いきれないまま登校しようとするつつじを琴音は玄関先で見送った。
「うーん、つつじちゃん大丈夫かしらねえ・・・」
屋敷の門をくぐり、右折するつつじ。朝の日差しを受けている若紫の髪はとても映えて見えた。
しかし彼女の不安げな気持ちはまるで空気、雰囲気と化して彼女の身に纏わりついていた。
そんなつつじの様子を見て、こっちまで不安になってきそうだった。
「うまくいけばいいんだけれど・・・・」
つつじの健闘を祈りながら、琴音は掃除をするためにまた屋敷へと入っていった。

春の朝、悩める娘。
つつじ。櫻川つつじ、その娘は琴音の遠い親戚にあたる。琴音が暮らす霞本家、もとい霞の屋敷に数年前からとある事情により居候している。


***


一方その頃。

満開の桜が咲く、土手沿いの桜並木を歩く大勢の街人。桜見物をしにやってきた人もかなりいる様子。
またその中で、勤務明けで袴姿の若い長身の軍人が歩いていた。名を、櫻川宵という。そう、この人こそつつじの実兄である。

さて、こんな天気も良く桜も丁度見頃、折角そんな日なのだからのんびり茶でも飲みながら行きつけの店の桜餅を食したいな、―と、宵が思ったその時。


「「櫻川ぁぁぁぁぁぁぁあ！！！！」」

何やら背後から大声で自分の名を呼ぶ奴がいる。…この声変わりが微妙にしきれてないような声、聞き覚えのある声だ、と宵はその声がする方向に振り返った。

「…なんだ、お前か」

そこには同僚、正確にいえば上司の兵庫清正がいた。だいぶ走って追いかけてきたのか、少し息が荒い。

「はあ、は…っ！なんだお前か、じゃないだろうが！！！」

兵庫は激怒した。

「どうして追いかけてきた」

宵のこの問いかけに兵庫は更に激怒した。

「お、お前なあぁぁぁ…！！貴様という奴は！！！何度言えば理解するのだ！！！」

「？勤務なら終わっただろう」

何か問題でも？といった表情で返答する宵に。

「そういう問題ではない！…櫻川、勤務を終えた後お前の戻るべき場所はどこだ」

「霞の屋敷」

「ああああ阿呆かッ！全く違う！！！お前が戻るべき場所は寮だ！！！しかも真顔で即答するな！！ああ、余計腹が立つ！！！」

兵庫がこんなに激怒しているのには理由があった。
まず宵が、寮に帰るという基本的な掟を破っている点と宵がこれを今までに数十回しでかしている点。
数十回となると流石に堪忍袋の尾がぶちぎれる。いや、兵庫の場合一回目から堪忍袋の尾はぶちぎれていたが。

宵は一向に掟に従おうとしないのだった。

「…兎に角俺は、屋敷に行く」

すたすたとその場を後にする宵の背中に向かって兵庫は半分呆れながら怒鳴った。
こいつのこの自由奔放さ、自分勝手さは一体なんなのだ。

「こォの馬鹿者ぉぉぉぉぉぉぉおぉおおおおおおお!!!!!!!!」

怒鳴ったがいつもと同じで引き返す様子が一向に見られないので、仕方なく宵のあとを追いかける兵庫だった。



さて、まだ一日は始まったばかり。
東に登る太陽が、穏やかな、暖かな日差しを放っていた。
















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		<dc:date>2012-09-01T17:06:17+09:00</dc:date>
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		<title>プロロオグ</title>

		<description>　　　　黄昏時、何処かの橋の上。

　…</description>
		<content:encoded>
			<![CDATA[ 　　　　黄昏時、何処かの橋の上。

　　　　橋の上には君と私の二人きり。


　　　　「お前さん、お前さん。」


　　　　どこか遠く、遠くを険しいまなざしで眺めている君に声をかける。


　　　　「なんでしょうか。」


　　　　先ほどまでの険しいまなざしはどこへやら、なんとも優しい、柔らかい微笑みを浮かべながら振り向く君。

　
　　　　「もう決めたのかい。」


　　　　「何を、ですか。」


　　　　「ゆく先をだよ。」


　　　　すると君は、目をらんらんとさせながらはっきりと答える。

　　　
　　　　「ええ、もう決めました。」


　　　　「本当かい。」


　　　　「ええ。」

　　　　
　　　　一瞬、その瞳の奥に眠るなにかを垣間見たような気がしたけれど。私は続ける。


　　　　「もう後戻りはできなくなるけれど、それでもいいのかい。」

　　　　
　　　　「ええ。私、信じてますから。この先で必ず、会えると。」


　　　　はっきりとした物の言い方、揺るぎないまなざし、凛とした姿。

　　　　
　　　　迷いがない事は、瞳が物語っていた。
　　　

　
　　　　「・・・・迷いはないね。」


　　　　「ええ、勿論。」

　　　　
　　　　――ごおん、ごおおん。


　　　　どこからか遠くの寺の、鐘の音があたりに響き渡る。
　　　　
　　　　まるでそれが合図かのように、鴉が群れを成して巣へと帰ってゆく。

　　　　黄昏色の空も、だんだんと闇色へと変わりつつある。

　　

　　　　「それじゃあ私、そろそろ行かないと。」


　　　　「ああ、お気を付けて。」

　　　　
　　　　　立ち去り際に、くるっとこちらの方に向かって会釈と礼をする。
　　　　
　　　　踵を返して夕闇に染まる街へと駆けてゆく君の、背中をただただ眺めながら。



　　　　　




　　　　　　　　一人ぽつんと橋の上で、潸然としてぽろぽろと涙を零す私がいた。












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